その症状、花粉症?カビ?
春は花粉症の季節ですので、「鼻水・くしゃみ・目のかゆみ」などの症状が出ると、勝手に花粉症と思い込んでしまう方が多いようですが、その症状は花粉症ではなく、「カビ」が原因の可能性を疑ってみてもよいかもしれません。
アレルギーの原因は花粉だけではなく、「ハウスダスト・ダニ・ペットの毛」などさまざまですが、湿気が多い日本ではカビが原因でアレルギーを発症する人も多いようです。
カビを長年研究し続けている千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志助教授は、アレルギー性疾患の原因の一つに、家庭内のカビを吸い込むことがあると語っています。
「たとえば夏型過敏性肺炎という病気があるのですが、これは乾いたせきが出る、風邪っぽいなどの症状が、湿度の高い5月から10月にかけて出るものです。トリコスポロンという、古い木や風通しの悪い場所を好むカビを吸い込むことで発症すると言われています。また、長年きのこを栽培している農家の人にアレルギー性疾患が多いことからも、カビやきのこの胞子がアレルギーの原因になると考えられています」(矢口助教授)
以上のことから花粉症シーズン以外にもアレルギー症状がある人は、カビによるアレルギーも疑ってみてもいいかもしれません。
カビが原因によるアレルギー症状を抑えるには、花粉症と同様、過剰な免疫反応を抑えるとともに、アレルギーを引き起こす原因物質カビを駆除することがもっとも大切で、カビの駆除の方法でもっとも有効なのは、やはり「カビ取り剤を使うこと」だそうです。
ただカビは空気の1立法メートルあたり100~1000個もあり、人間は1日~10万個ものカビ胞子を吸っている。「むやみに駆除すると、かえって免疫力が下がるのでは?」という意見もある。それに対し矢口助教授曰く「浴室やキッチンなど、家庭のカビを駆除したことによって人体のバランスが崩れることはありません。むしろ放置しておいても、いいことは一つもない」そうです。
[平成19年3月29日・アメーバニュースより一部引用]
春先は湿気が高くなり、気密性の高い日本の住居では「カビ」が発生する条件が整っていますので、カビによるアレルギーか?花粉症なのか?難しいところですね。
いずれにしてもカビがアレルギーの原因になっている可能性は高いようなので、カビの駆除を考えたほうがよさそうです。
しかしカビを家庭から徹底的に駆除するのってかなり大変ですよね?見えるところだけでなく、見えないところにカビは大量に発生していますからね。
ただカビを放置しておくと、良いことは1つもないそうなので、できるだけ「カビ取り剤」などを使用して、人体に有害なカビを駆除したいものです。
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