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花粉症対策の「パピラ」を服用した女性が一時意識不明


和歌山県内の40代の女性が
花粉症対策用の健康食品「パピラ」を飲んだ後、全身にアレルギー反応が起こり一時意識不明になった問題で、製造元「健森」(山形市)の多田弘彰代表(53)が2007年2月27日、山形市で報道陣の取材に応じ、被害者に対し「大変申し訳なかった」と謝罪しました。

多田代表によると、この商品の広告について2年ほど前に保健所から、「奇跡」などの文言を使っていることを誇大広告と指摘されたことを明らかにし、多田代表は「(この広告を出した販売業者に)やめるように言ったが、抑えきれなかった」と説明しています。

山形県はこの日、多田代表に事情を聴き、薬事法違反の疑いで同社を調べる方針を伝え、多田代表は同法違反の認識について「花粉症を予防する目的であり、健康食品のつもりだったので、その認識はなかった」と述べ、「パピラ」は現在、自主回収しています。

また和歌山県の女性だけでなく、佐賀県の50代の女性も「パピラ」を飲んでアレルギー反応を起こしていたことも分かりました。

佐賀新聞によると、この女性は2月14日、佐賀市内の健康食品販売店からパピラを購入し、昼食後に1錠服用したところ、しばらくして激しいかゆみを感じ、全身にじんましん症状が出たため、近くの病院で受診。注射と点滴を受け、翌朝には症状は治まったようです。

女性は花粉症で、医師から「アレルギー反応によるもので、処置が遅れたら、のどが腫れるなど危険な事態も十分に想定された」と言われたそうです。

女性は服用前に、顧客相談用窓口に電話し、安全性について問い合わせたところ、「花粉症の4000人以上に飲んでもらい調査したが、数人に軽いかゆみが出たものの副作用はない」と回答されたと言い、女性は「記事を見て驚いた。裏切られた思いがする」と話しています。

■パピラとは?

パピラは、スギの雄花芽の粉末をカプセルに詰めたもので、販促用チラシには「鼻の粘膜に触れずに小腸から取り入れると、スギ花粉に反応しない抗体が生成される」と記しているようです。

平成19年2月27日・四国新聞、佐賀新聞より一部引用

いまどき健康食品に「奇跡」なんて文言を使うこと自体、その企業(販売元)の商品は信用できません。

いずれの女性も命に関わらなくて良かったですが、アレルギー症状で命を落とす人も少なくありませんので、消費者としても商品を厳しい目で選ばなければなりませんね。

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