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韓国人のアトピーに特定の遺伝傾向


韓国人のアトピー性皮膚炎は、特定の遺伝子間の相互作用を通じ誘発されているとする研究結果が出ました。

ソウル大学病院アレルギー内科の趙相憲(チョ・サンホン)教授チームは4日(平成18年12月)、済州道在住の小児・青少年2055人を対象にアトピー関連遺伝子の相互作用を分析した結果、韓国人患者にのみ特異な影響を及ぼす遺伝的傾向があることを確認したと発表した。研究結果に関する論文は、医学誌「Thorax」最新号に掲載された。

論文によると研究チームは、調査対象者全員から血液を採取し、一塩基多型(SNP)と呼ばれる遺伝的変異のうち、これまでアトピー性皮膚炎と関連があるとされてきた遺伝子7種類を分析した。アトピー性皮膚炎が1~2種類の遺伝子の変異により発症するものではなく、糖尿や高血圧のように複数遺伝子の複合的な相互作用によるものと推測したため。これまでに遺伝子間の相互作用を考慮した研究が行われたことはなかった。

今回のSNP分析結果では、従来の報告とは異なり、韓国人の子供たちには7種の遺伝子すべてで単体でのアトピー性皮膚炎との関連性が確認されなかったが、多要因研究を行った結果、「腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)」と「血管内皮増殖因子(VEGF)の2型受容体(KDR)」の相互作用に、アトピー性皮膚炎との関連性が確認された。

両遺伝子の特定一塩基変異で突然変異対立形質を同時に持つ子どもがアトピーを発症する比率は、そうでない子どもに比べ約2.3倍高いという。

趙教授は、今後のアトピー研究では韓国人に特異な遺伝傾向を調査する、人種的研究が重要だと指摘している。アトピー関連の固有の遺伝傾向が解明されれば、遺伝子検査を通じ、疾病発生や薬物反応予測に活用できると説明した。

平成18年12月4日・YONHAP NEWSより一部抜粋

国によってアレルギー、「アトピー性皮膚炎・花粉症」などの傾向が違うのは当然のような気もします。

それぞれの国によって生活環境が大きく違いますからね。

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