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花粉症緩和米、異常なしも医薬品としての商品化はまだ


花粉症の症状を緩和でき、摂取を続けることによって花粉症などのアレルギーが起こりにくい体質に変えていくと以前から注目を集めていた「
花粉症緩和米」ですが、農業生物資源研究所の動物実験結果によると、「花粉症緩和米の安全性は異常なし」という結果が出、発表しましたが、厚生労働省からの指摘で、「医薬品」としての商品化はなりませんでした。

花粉症緩和米はヒトの抗体が、スギ花粉をアレルギー症状の原因物質(抗原)であると認識するために必要な部分(スギぺプチド)を遺伝子組み換え技術で米の中に作り出したもので、摂取を続けることによって、ヒトの体を徐々に抗原に慣らし、最終的にアレルギーが起こりにくい体質に変える米です。

農業生物資源研究所ではマウスやサルなどを使って、「遺伝毒性試験・長期毒性試験・生殖、発生毒性試験・抗体産生性確認試験」で安全性評価試験を実施し、共同研究者の慈恵医大と東大医科学研究所の医師の意見などを踏まえ、すべての試験で「異常なし」という結果が出ました。

これらの結果から農業生物資源研究所では「新たなアレルギーを誘発する可能性はないと考えられる」という結論を出しましたが、厚生労働省からの指摘で「商品化」は見送られました。

平成19年4月5日・asahi.comより一部引用

花粉症緩和米は以前から話題になっていましたが、今回の実験結果によって「商品化」に大きく前進したことは確かですね。

農林水産省も花粉症対策に本腰を入れていますので、花粉症で苦しんでいる方にとっては良いニュースですね。

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