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よくない(悪い)食事・料理・食べ物


欧米型の食事は要注意!
花粉症に効くといわれている食事や料理を知る前に、まずは敵(花粉症によくないといわれている食事・料理)を知ることも大切です。


花粉症は、鼻や喉などの粘膜の分泌や涙の分泌が盛んになったときに起こる症状ですが、この粘膜ではヒスタミン※1)のもととなるアミノ酸だけでなく、脂肪酸(※2)からできる物質も炎症に係わっていることがわかっています。


それはプロスタグランジン(※3)という成分で、リノール酸(必須脂肪酸)などの脂肪酸から合成されています。ですので、リノール酸を多く含む植物性油の摂取を控えるとともに、DHAの豊富な青魚などを食べることによってプロスタグランジンの生成を抑えることが期待できます。


そこで花粉症を悪化させない、また予防するためには、加工食品・インスタント食品などの食品添加物を多く含む食べ物を避け、高タンパク・高脂肪な欧米型の食生活を見直すことが大切です。また辛いものやアルコールなどの刺激物は控えましょう。


さらに水分補給は健康には大切なのですが、花粉症患者が体内に余分な水分がたまってしまうとよくありませんので、果物やジュースなどの水分を摂りすぎる人は注意して下さいね。


 花粉症によくないといわれている食事・料理



油物が多い(カレー・グラタン・てんぷら・揚げ物全般)。

外食が多い(好きなものばかりの食生活は×バランスが大切)たんぱく質の摂りすぎはよくありません!

洋食(イタリアンなど)が多い。

パン中心の食事が多い。

甘いものが大好き(口に入って甘いと感じるものは全て含まれます)。

卵類を沢山食べている、又は大好き(卵を1日1個から2個以上食べる方は注意)。

おもちやせんべいなどの米菓をよく食べる。

野菜を毎食、赤白緑と食べていない。

タンパク質を食べていない。

おかずが多く、高タンパク過ぎる食生活。


 花粉症に良い食生活



炭水化物はご飯のみ(パンなどは1週間に1度までとし、菓子パンなどは避ける)。

タンパク質は、肉魚大豆を1食50グラムまで。

甘いものは1週間に1度まで。

外食・油物は1週間1度まで。

野菜を毎食、赤白緑全色取り入れ沢山食べる(温野菜と生野菜をバランスよく取り入れる)。

揚げ物は避ける。

サラダなどにはマヨネーズは控え、ノンオイルドレッシングで。

卵は3日に1度又は1週間に1度まで。

もち米類は1週間に1度まで、たくさん食べない。

パン類はできるだけ控える!
こうしてみてみると、欧米型の食生活を改善し、昔ながらの和食が理想的であることが分かりますね。


しかし現代人からみればこれは、かなり難しい食生活かもしれません。


また食事によってストレスがたまっては意味がありませんので、あまり神経質にならず、できることから始めましょう。


※1)ヒスタミンとは、免疫系に関係する信号伝達物質で、アレルゲン(花粉等)が体内に侵入すると、細胞から免疫系に働きかけ放出される微小分子です。アレルギー反応は、ヒスタミンが過剰に放出された状態で起こる症状です。


※2)脂肪酸は食品中に含まれる脂質の主な成分です。脂肪酸は、その構造によって、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に分けられ、体に必要な様々な働きをするこれら3種の脂肪酸をバランス良くとることが健康の維持・増進に大切です。


※3)プロスタグランジンとは 必須脂肪酸であるリノール酸とリノレン酸から、体内で起こる炎症、痛み、腫れの調整などと関係している重要な物質で 通常アレルギー反応に限らず カゼなどの炎症を伴う症状などを引き起こします。現在の医学界では根本的に症状を治すことができない場合、このプロスタグランジンを抑えることでとりあえず症状を軽くするという方法がとられています。




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