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減感作療法


減感作療法とは、アレルギー症状を起こす原因物質(スギ花粉など)のエキスを、体内に長い時間をかけ少しずつ注射することで、体をアレルゲンに慣れさせることによってアレルギーの症状をなくす治療法です。


 減感作療法の特徴



減感作療法は即効性がなく、1~3年の長期に渡って月に数度も注射しなければならず、根気が必要で、治療を行える医師や病院が限定されるなどの難点が多く、日本では花粉症の治療法として用いている方が少ないのが現実です。


通院することが困難な会社勤めの人や、注射をいやがる子供など、途中で減感作療法を断念してしまうケースも少なくありませんが、成功すればそれ以降は薬なしの生活が期待できるという点で注目されている治療法でもあります。


このように減感作療法は、注射を受けるために月に数度も通院しなければならないという欠点がありました。治療終了までに100回以上も注射が必要ともいわれています。そこでこれらの問題が解決されたのがスリット減感作療法です。


スリット減感作療法は注射ではなく、抗原(アレルゲン)などの抗原エキス(花粉エキスなど)を2分間程度口に含むだけでよいのです。


この方法は舌下投与と呼ばれるため、“舌下減感作療法”ともいわれるようになりました。これらは注射の痛みはないうえ、処方された抗原エキスの服用は自宅で行えるので、通院の回数が大幅に減らせることも利点です。


いままでの注射による減感作療法では、まれにショック症状などの副作用が起こることもありましたが、この舌下減感作療法の場合、副作用が少ないことが最大の利点といっても良いかもしれません。


いずれにしても日本では減感作療法を行っている病院や医師はまだ少なく、どこの病院でも受けられるという治療ではありません。


ちなみにアメリカでは花粉症はもちろん、ダニなどのアレルギー治療でも広く減感作療法は行われています。




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