アレルギー
私たちの体には、人体にとって異物である抗原(アレルゲン)が体内に侵入したとき、それに対抗する物質・抗体を作って、抗原を排除しようとするするシステムが存在します。このシステムの反応を抗原抗体反応とか免疫反応といい、これらの反応は、抗原に対して正常に機能すれば、“生体防御”となりますが、免疫反応が過剰に反応し、生体防御の範囲を逸脱した場合は“アレルギー”となるのです。またこ異物(アレルゲン)には食物やダニ、ほこり、花粉、化学物質などさまざまなものがあります。
アレルギー反応自体は、悪い症状ではありません。体がなんとかして自分の体を浄化、外敵を排除しようとしているために起こっているのですから、薬などでこれを抑えることは好ましいことではないのです。しかし花粉症などのアレルギー反応は、花粉(アレルゲン)が飛散する時期の長い間起こってしまうので、生活に悪影響を与えてしまいかねないので、仕方ないことかもしれません。
アレルギー体質になるか否かは乳児期に決まるといわれており、この時期に細菌やウイルスと接触するとアレルギー体質になりづらいといわれています。しかし現代の住環境、食生活の変化、大気汚染、また抗生物質の進歩により、細菌やウイルスとの接触機会が急激に減少し、その結果アレルギー体質の人が増えているといわれ、どんなものに反応するかは人それぞれです。
食生活の変化としては、戦後欧米食、特に肉類・ジャンクフードの増加などが原因になっていることがわかっているし、住環境の問題はダニです。日本人にとってはダニのかけら(死がいも含む)がアレルギーを引き起こす大きな要因なのです。マンションのように密閉され、エアコンなどで1年中温度が一定された部屋は、ダニにとって、とても住みやすい環境なんです。また、ディーゼルエンジンの排出ガスなどの大気汚染もアレルギーに悪影響を及ぼすことがわかってきました。
アレルギーはその症状・機構によってI〜IV型の大きく4つの型に分類できます。
I型アレルギー・即時型
花粉症、ぜんそく、じんましん、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシー・ショック、アトピー性皮膚炎など。
抗原が作用して数分〜12時間ぐらいの短時間で反応が起こります。食物アレルギーは、このI 型アレルギーにあたる反応です。
U型アレルギー・遅発型
多くの薬物アレルギー、自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症、不適合輸血など。
抗原が作用して数時間〜1日以内に症状が現れます。
V型アレルギー・遅発型
血清病の腎炎、関節炎、糸球体腎炎、SLEの腎炎、過敏性肺炎など。
抗原が作用して数時間〜1日以内に症状が現れます。
W型アレルギー・遅延型
ツベルクリン反応、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の一部、金属アレルギーなど。
抗原が作用して数時間〜2日以内に症状が現れます。
日本では2001年より、食品衛生法でアレルゲン表示の義務化が実施されるようになるなど、アレルゲンを体内に入れないようにしようとする意識が高まっています。
また近年では、ストレスがアレルギー症状の原因の1つともいわれています。これはストレスによって神経のバランスが崩れ、体の免疫システムに狂いが生じ、抗体の反応が過剰になりすぎることが関係すると考えられています。
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